【AZ-COMネットニュース】2021年10月号
AZ-COMネット会員の皆様
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AZ-COMネットでは会員の皆様へAZ-COM通信を配信させていただいています。
この度AZ-COMネットニュースとして、運送会員の皆様へのお役立ち情報を
配信することといたしました。
ニュースの配信は不定期ですが、運送会員の皆様にお役立ちいただけるよう努力してまいります。
今月のポイント:2020年の事業用トラックの交通事故の特徴
全日本トラック協会が令和2年中の全国交通事故統計データから、
事業用貨物自動車(軽自動車を除く)を対象とした
交通事故の全体傾向を集計・取りまとめ発表いたしました。
この発表から、事業用トラックの交通事故の特徴をAZ-COMニュースとしてご案内いたします。
交通事故の主な特徴
◆車両区分別発生状況
2020年に発生した事業用トラックの交通事故は9,449件で、前年より2,180件減少しました。
車両区分別でみると、「大型」が3,970件(42,0%)で全体の約4割を占め、次いで
「中型」が2,671件(28.3%)、「準中型」が2,261件(23.9%)、「普通」が547件(5.8%)です。
※死亡事故では、「大型」が58.5%、「中型」が24.2%、「準中型」が15.0%、「普通」2.4%と
なっており、比較してみると、交通事故では「準中型」の占める割合が高くなっています。
◆事故類型別発生状況
事故類型別でみると、「車両相互」が8,682件(91.1%)で、全体の9割を超です。
「対歩行者」(人対車両)は649件(6.8%)、「車両単独」124件(1.3%)となっています。
※死亡事故では、「車両相互」が55.1%、「人対車両」が36.2%、「車両単独」が8.7%と
なっており、「対歩行者」の占める割合がかなり高くなっています。
事故類型別の内容をみると、「追突」が4,447件(47.1%うち、駐・停車中3,839件、
進行中608件)で全体の半数近くを占めています。
次いで「出会い頭衝突」920件(9.3%)、「左折時衝突」619件(6.6%)となっています。
※死亡事故では、追突は19.3%で死亡事故全体の2割程度ですが、
交通事故全体でみると、追突の占める割合がかなり高くなっています。
◆法令違反別発生状況
法令違反別でみると、「安全不確認」が2,747件(29.1%)で最も多く、
次いで「脇見運転」(18.2%)、「動静不注視」(14.9%)となっています。
「安全不確認」や「脇見運転」などは、「安全運転義務違反」といわれるもので、
この違反が全体の80.7%と8割を超えています。
※死亡事故でも、最も多いのは「安全不確認」で24.6%を占めていますが、
次いで「漫然運転」(17.9%)、「脇見運転」(11.6%)となっおり、
死亡事故では「漫然運転」の占める割合が高くなっています。
◆時間帯別発生状況
時間帯別でみると、「10~11時」(10時台と11時台の2時間を示す。以下同じ)が
1,608件(17.0%)で最も多く、次いで「8~9時」が1,605件(17.0%)、
「12~13時」が1,234件(13.1%)となっており、8~11時台が多くなっています。
※死亡事故では、「4~5時台」が15.0%で最も多く、次いで「10~11時」が11.1%、
「2~3時」が10.1%となっており、深夜から早朝が多くなっています。
※死亡事故全体事故を時間帯別でみると、「0~1時」が8.8%で最も高くなっており、
次いで「2~3時」が8.4%、「4~5時」が6.8%、「22~23時」が4.4%で、
交通事故全体の死亡事故率2.2%に比較して、深夜・早朝の割合が高くなっています。
ぜひ、皆様の運転者指導にお役立てください。
【問い合わせ先】
AZ-COM丸和・支援ネットワーク 担当:佐竹