理事長あいさつ
皆様には平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
㈱丸和運輸機関は、2015年4月10日に東証一部上場を果たしたのを機に、それまで協力関係を築いてきた全国のパートナー企業の皆様への経営支援を目的として、「一般社団法人AZ-COM丸和・支援ネットワーク(略称:AZ-COMネット)」を創設いたしました。
当組織の理念として、日本仏教の母山と言われる比叡山延暦寺の礎を築いた伝教大師 最澄が説いた「一燈照隅 万燈照国(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)="一隅を照らす"人が増えていき、万の灯火となれば、国全体を照らすことができる」を掲げています。
昨今、6万3千社のトラック運送会社の多くは、深刻なまでの若手ドライバー不足をはじめ、トラックや燃料等コスト負担による財務の逼迫、荷主からの不利な取引条件、さらには後継者問題等々、山積する諸課題を抱えています。
しかし、いずれの問題も中小の運送会社単独では解決し得ないものばかりです。
そこで、㈱丸和運輸機関の東証一部上場を機に、それまで数十社の仲間と長年続けてきた「協力会社勉強会」を「任意団体AZ-COM丸和・支援ネットワーク」へと改組し、丸和グループとの取引における支払いサイトの短縮をはじめ、トラックや燃料等の共同購入や各種研修会の実施など、具体的な支援策を提供し始めました。
そして、さらにその助け合いの輪を大きく広げ強固なものとすべく、2016年11月11日に「一般社団法人AZ-COM丸和・支援ネットワーク」を創設しました。組織的な体制の下で、物流資材を中心とした共同購入サイト品目の強化をはじめ、ETC大口多頻度割引サービス(*AZ-COM協同組合を通じて2017年8月より開始)の提供、効果的な求人広告サービス、階層別研修内容の充実、地上設置型インタンクの案内 等々、支援メニューの充実強化を進めております。
スマホを使った安価な動態管理システム等、会員の運送会社様の業務効率の改善に資するサービスも提供しています。
また、㈱丸和運輸機関は大手EC物流事業者の配送業務を関東を中心に手掛けていますが、会員の皆さまとも是非ご一緒に本EC事業に取り組んでいきたいと思っています。
さらに、「大規模災害時における支援活動に関する協定(BCP協定)」を2017年8月に埼玉県の吉川市と松伏町と締結しましたが、今後 順次 全国の自治体とBCP協定の締結を進め、AZ-COMネットはBCPで全国最大の組織となることを目指し邁進していきます。
今後も「利他の精神」の下、サービス内容の充実と会員企業数の拡大をはかるとともに、会員企業の皆様の事業拡大、競争力の向上、及び経済的地位の向上に貢献するネットワークとして、当組織の発展に全力で取り組み、将来の物流業界ひいては日本国家の繁栄に寄与できる組織づくりに邁進して参る所存でございます。
会員企業の皆様におかれましては、何卒当組織の趣旨をご理解賜り、新たな成長エンジンとして当組織のサービスを幅広くご活用いただきますよう、ご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
理事長 和佐見 勝